東海社会学会年報 第13号 目次
特集 新型コロナウイルス感染症と社会の脆弱性・新たな格差
新型コロナウイルス感染症と社会の脆弱性・新たな格差 特集解題 松宮 朝(1)
コロナ禍で顕在化された芸術労働をめぐる不均衡なパワーバランス―音楽家たちが不利な労働条件を受容するのはなぜか― 中根 多惠(5)
新型コロナ問題と2020年における日本の女性自殺者の増加―男女共同参画の障壁としての日本社会の道徳問題― 阪本 俊生(20)
障害のある人と「コロナ」という禍―地域生活への影響を中心に― 土屋 葉(46)
COVID-19感染者発生状況の空間特性―東海三県を中心に― 駒木 伸比古・畠山 輝雄(62)
小規模オルタナティブ農家の新型コロナへの対応―2020年上半期オンラインアンケート調査の結果から― 田村 典江・中村 麻理・立川 雅司(75)
自由投稿論文
離島における住民の地域おこしへの関心に社会関係資本が与える影響―北海道礼文島の島内・島外出身者の差異に着目した計量分析― 片桐 勇人(89)
開発・公害の経験と産業都市の生活環境―三重県四日市市の地域イメージをめぐって― 丹辺 宣彦・三田 泰雅・高 娜(103)
生業の継承における遺産化の影響―鳥羽市相差町の海女漁の事例から― 吉村 真衣(118)
研究ノート
フランクフルト学派のレギュラシオン・アプローチ―山田信行の産業社会学からレギュラシオン・アプローチの動態論へ― 稲葉 年計(133)
資料調査報告
愛知県豊田市旭地区「押井営農組合」が試みる新しい食と農の取り組み 長澤 壮平(142)
書評
大村英昭・阪本俊生編『新自殺論 ―自己イメージから自殺を読み解く社会学』(青弓社,2020年) 樫村 愛子(150)
樋口直人・松谷満編『3・11後の社会運動 ―8万人のデータから分かったこと』(筑摩書房,2020年) 河村 則行(155)
原田峻著『ロビイングの政治社会学 ―NPO法制定・改正をめぐる政策過程と社会運動』(有斐閣,2020年) 木田 勇輔(159)
濱西栄司・鈴木彩加・中根多惠・青木聡子・小杉亮子著『問いからはじめる社会運動論』(有斐閣,2020年) 原田 峻(163)
丹辺宣彦・中村麻理・山口博史編『変貌する豊田 ―グローバル化と社会の変化に直面するクルマのまち』(東信堂,2020年) 丸山 真央(167)
長谷川公一編『社会運動の現在 ―市民社会の声』(有斐閣,2020年) 山口 博史(171)
大会自由報告
マスメディアと社会的オーケストレーションの形成プロセス 蔵本 紗知(175)
「アイディアの政治」と新制度論―社会変動論および政策科学における政治社会学的アプローチ― 稲葉 年計(176)
中国農村における貧困扶助政策の歪曲と農民の生活世界―黒竜江省K市を事例として― 江 世君(177)
原発閉鎖に伴う非正規労働者の失業と再就職―台湾第一原発を事例に― 王 黛茜(178)
事業所系食品ロスの調査―コレクティブ・インパクトと大学の社会連携― 三田 泰雅(179)
同性愛者のアイデンティティはいかに検討されてきたか―コミュニティ,学校・家族,カテゴリー― 島袋 海理(180)
静岡県駿東郡長泉町における人口増加のまちづくり―県立静岡がんセンターの立地とファルマバレープロジェクト―高木 俊之(181)
帰納的アプローチに基づく精神障害者保健福祉手帳を持つ人のサポート構造の量的分析 堀 兼大朗(182)
コミュニティソーシャルワーカーによるコミュニティ再編―愛知県長久手市の取り組みから― 加藤 昭宏・松宮 朝(183)
優秀修士論文研究表彰 要旨
〈同性を好き〉な人が語る学校経験―セクシュアル・アイデンティティをめぐる主観的意味の変遷に着目して― 島袋 海理(184)
女子受刑者の社会的排除/包摂プロセス―女子刑務所の就労支援に着目して― 副田 義恵(188)
大会プログラム(191)/学会会則(193)/投稿規定(196)/お詫びと訂正(198)/役員(199)