会長ご挨拶

東海社会学会会長 飯島伸彦(名古屋市立大学教授) 

 2020年の第13回年次大会総会において、会長に選出されました名古屋市立大学の飯島です。新型コロナが広がる困難な状況のなかではありますが、本学会および東海地域の市民社会の発展に貢献できるように努めてまいりたいと思っております。

 本学会の設立の理念として東海地域における社会学の研究・研究者相互の協力の促進、関連する諸学問分野との学際的協力体制づくり、それらを通して市民社会の形成へ貢献するということが掲げられております。

 そもそも社会学という学問はたえず「現実」に鍛え上げられながら生成・発展を遂げて現在に至ってきたということができます。本学会もこうした理念に基づきつつ「現実」に対峙しながら社会学的な実証的な研究を中心に発展を遂げてきました。本学会を中心としたネットワークづくりも着実になされてきており、研究交流が隣接学問分野ともなされシンポジウムや年報特集に活かされてきたといえると思います。市民活動との交流も毎年の大会等でも位置付けられ、学会のユニークな特徴ともなっております。さらには社会調査インターカレッジが毎年秋に行われ、参加大学の学生の相互の学びの場、刺激・交流の場を提供してきました。その意味で成果は着実、堅実に出つつあるといえると思います。

 しかし今、社会は新型コロナの状況という危機的な状況にあり、今までの社会的課題にプラスして、様々な解決すべき社会的課題が現出している状況にあります。また、新型コロナの状況以外に、日本学術会議の問題に象徴される文科系の諸学問への風当たりの強まりがあり、その意味でも課題が山積している状況だと思われます。そのなかで大学教育、研究活動・交流、学会大会、社会調査インターカレッジ等々、「遠隔」で行われるケースが主となっており、おそらく私が会長の期間においては、会議や大会・シンポジウム、研究例会等々もzoom等を使っての「遠隔」での開催にせざるを得ないと思われます。この状況に直面して、学会の諸活動を「縮小」するのではなく、様々な手段で代替しながら、工夫をしながら活動を維持・拡充しより活発にしていけるようにしたいと思っています。新型コロナの状況のもとでの新たな社会的課題にも積極的に取り組んでいけるようにしたいと思っております。 

 こうした状況のなかで、東海社会学会の特徴である市民社会との連携をより重視していくとともに、地域の学会の役割として、特に若い世代の新たな研究がより自由に生成・発展していくことが可能な刺激的な場として、学問的な環境を維持・拡充していく役割が本学会にはあると思われます。学会の会員の皆様とともに、理事の皆様とともに自由な雰囲気のもとで協力しながら、微力ながら本学会の発展に取り組んでいきたいと思っております。益々のご理解とご支援をお願いします。

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