東海社会学会第4回大会

日程:2011年7月2日(土)

会場:中京大学 名古屋キャンパス0号館(センタービル)

 

報告タイトル一覧

 

A グローバル化のもとでのマイノリティ・グループ     司会:丹邉 宣彦(名古屋大学)

09:30~12:00(8階0806号室)

1. 北欧における「他者との境界線のゆらぎ」をめぐる一考察:韓国からの国際養子たちに

よる自助組織活動を事例として……………………………….芝 真里(名古屋大学大学院)

2. メキシコ系移民第2世代の同化をめぐる考察:ポルテスらのCILSプロジェクトの調

査結果から…………………………………………….村井 忠政(名古屋市立大学名誉教授)

3. 豊田市における自動車産業退職者の「定年帰農」:豊田市農ライフ創生センターに注目し

て………………………………………………………………….中村 麻理(名古屋文理大学)

4. 建設業従事者「職人」の就業構造:重層下請構造の受発注に着目して

…………………………………………………………….…....梅岡 由佳(名古屋大学大学院)

 

 

B 福祉・生活問題と実践活動                     司会:石川 洋明(名古屋市立大学)

09:30~12:00(8階0807号室)

1. 祖父母期への移行と人生の主観的経過速度:移行のタイミングとジェンダー化されたラ

イフコースの影響………………………………………………….安藤 究(名古屋市立大学)

2. 地域における知的障害者福祉に関する福祉運動の変化とその意味:M市L区の事例の

2001年と2010年の比較から…………………………………..…早野 禎二(東海学園大学)

3. 保育ソーシャルワーク論の試み………………………………..原田 明美(名古屋短期大学)

活動1. 子どもの遊ぶ権利は基本的人権:IPAは全世界の大人に訴える

……………….○奥田 陸子、伊藤 一美、小島 紫(NPO法人子ども&まちネット)

活動2. 市民の手による熟議デモクラシー:NPOの機能についての新しい可能性

……………………………………………………………….島田 善規(リニモねっと)

 

 

C リーマンショック後のブラジル人               司会:都築 くるみ(愛知学泉大学)

09:30~12:00(8階0808号室)

1. リーマンショック後の経済不況下におけるブラジル人①:調査の目的と概要

…………………………………………………………………….山本 かほり(愛知県立大学)

2. リーマンショック後の経済不況下におけるブラジル人②:豊田市保見団地でのフィール

ドワークから………………………………………………………….大谷 かがり(中部大学)

3. リーマンショック後の経済不況下におけるブラジル人③:日系南米人支援活動の「射程」

はどれほどだったか………………………………………………….山口 博史(名古屋大学)

4. リーマンショック後の経済不況下におけるブラジル人④:A社ブラジル人調査から

………………………………………………………………………….松宮 朝(愛知県立大学)

 

 

シンポジウム  市民社会・再考:理論と実践の可能性を問い直す

 

報告者

第1報告 後 房雄(名古屋大学)

第2報告 オリパク・エサマン(アイヌの生活と現在を考える窓、インターネット新聞JANJAN記者)

     樫村 愛子(愛知大学)

第3報告 仁平 典宏(法政大学) 

 

コメンテーター

 西原 和久(名古屋大学)

 浅田 秀子(外国人との共生を考える会)

 児玉 克哉(三重大学)

 

司会

後藤 澄江(日本福祉大学)

丸山 真央(滋賀県立大学)

 

 

シンポジウム趣旨

20世紀末、市民社会は、国家や市場経済から自律した主体と空間として世界的に注目を集めた。日本でも阪神・淡路大震災を機に、新しい市民社会に大きな関心が集まった。

 しかしそれは同時にネオリベラリズムによる改革の時代でもあった。市民社会は、はたして国家や市場から自律した存在なのか。あるいは、ネオリベラリズムの下で再編された国家と市場の新たなかたちを幇助する役割を不可避的に背負わされた存在なのではないか。こうした問いは、「百年に一度」の経済危機のなかでネオリベラリズムが世界的な転機に立つ今日にあって、再び問われなければならないものとなっている。

 また未曽有の大震災を経験した今、市民社会の役割が大きくクローズアップされるなかで、市民社会とはいったい何なのか、市民社会に何ができるのかという問いは、改めて鋭く突きつけられているように思われる。

 東海社会学会は、研究者のみならず、市民社会を担う実践家が多く参加し、アカデミックな知と実践的な社会活動が交叉する可能性を追求する場をめざして2008年に設立された。4回目となる今年の大会シンポジウムでは、市民社会(論)に照準を定めて、その中心的な主体である市民活動/社会運動の現在の位置を測量しなおし、その役割と可能性、そして限界を、改めて考えてみたい。

 市民社会論や社会学理論に関心をもつ方にも、市民活動や社会運動の現在のあり方に実践的な関心をもつ方にも開かれた議論をめざして、多くの方々の参加を期待している。

 
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