東海社会学会第3回大会

 

日時:2010年7月3日(土)

会場:金城学院大学

 

報告タイトル一覧

 

一般報告A

第1報告 亀井美穂(金城学院大学)「死の社会学的研究:岐阜県のあるホスピス研究会を例に(1)」

第2報告 市川紀美(金城学院大学)「死の社会学的研究:岐阜県のあるホスピス研究会を例に(2)」

第3報告 伊藤龍仁(中部学院大学)「自死遺族支援の現在 愛知・岐阜(1):「自死遺族支援研究会」の活動とその意義」

第4報告 丹羽伸也(岐阜県精神保健福祉センター)「自死遺族支援の現在 愛知・岐阜(2):遺族と行政との協働」

第5報告 時岡新(金城学院大学)「自死遺族支援の現在 愛知・岐阜(3):“わかちあいの会”経験の構成と課題」

 

一般報告部会B

第1報告 松宮朝(愛知県立大学)「外国籍住民集住地域の比較研究(1):地域からとらえる視点の限界と有効性」

第2報告 大谷かがり(中部大学)「外国籍住民集住地域の比較研究(2):豊田市保見団地のNPO、ボランティアグループの事例から」

第3報告 山本かほり(愛知県立大学)「外国籍住民集住地域の比較研究(3):西尾市の行政、市民団体、町内会のとりくみから」

第4報告 山口博史(名古屋大学)「外国籍住民集住地域の比較研究(4):鈴鹿市の特性と日系南米人支援活動団体の諸相」

 

一般報告部会C

第1報告 木田勇輔(名古屋大学大学院)「大都市コミュニティ行政における歴史的経路とその現代的課題:名古屋市を事例に」

第2報告 新城優子(名古屋大学大学院・日本学術振興会特別研究員)丹辺宣彦(名古屋大学)「豊田市の女性と地域生活:配偶者との関係に着目して」

第3報告 中根多惠(名古屋大学大学院)「「外国人労働者」としての英会話講師の生活実態:E語学学校における質問紙調査データの分析から」

第4報告 久永佳子(金城学院大学大学院)「韓国の雇用許可制が外国人労働者と市民社会に与えた影響」

第5報告 鐘云(名古屋市立大学大学院)「中国煙台地域における日系合弁企業の人材育成」

 

 

シンポジウム  問題は「解決」したのか?――環境紛争経験地域の再生を考える

報告者

第一報告 柳川喜郎(前御嵩町長)・山崎仁朗(岐阜大学)

第二報告 澤井余志郎(四日市再生「公害市民塾」)

第三報告 関礼子(立教大学)

コメンテーター

浜本篤史(名古屋市立大学)・富樫幸一(岐阜大学)・丸山真央(滋賀県立大学)

司会

青木聡子(名古屋大学)

 シンポジウムのねらいは、環境問題やそれに伴う対立を経験した地域社会の「その後」を追うこと通じて、環境問題とは何か、環境問題の「解決」とは何かを問い直すことにある。
 環境問題の発生は、当該地域の自然環境に物理的な被害を生じさせ、人々に身体的な被害を与えると同時に、当該地域の人間関係にも影響を与える。環境破壊のダメージが地域社会全体に及ぶことは少なくない。他方、反対運動や政策転換によって大規模公共事業計画が中止され、自然環境への被害が事前に食い止められた場合でも、環境破壊という形での被害は顕在化していないものの、計画の受け入れをめぐって既に人間関係が悪化し地域社会が分断されていたり、期待されていた経済効果が得られなかったりと、受け入れ予定地域へのダメージは目に見えない形でもたらされている。本シンポジウムでは、環境破壊や環境をめぐる対立を経験した地域がいかに問題を克服し再生しうるのか、実際の事例の検証を通じて、その方途を探究したい。
 
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